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エキゾチックレザーの革製品におけるデザインの自由度
2023/10/12本日お見せするお写真は、
特殊な革を使う場合の、
ご依頼者からご指定いただいた
革の柄の取り方です。
一番上はゾウ革ですが、
一枚の大きな革の中に
さまざまな表情がありますから、
私どもでは、出きる限り
お好きな柄の部分でパーツをお取りするよう
聞き取りをしています。
四角い抜型は、
長財布の外側の柄をお決めいただく時に
使う道具。
中が抜けているこの型を使うと、
どんな柄にご自分の長財布が見えるか、
リアルにお目に掛けることができます。
一枚の革には
柄の深いところ、小さな斑柄、大きな斑柄
と、いろいろな個性が詰まっています。
まったく柄のないところでさえ
自然の革には微妙なニュアンスがあります。
その中でご自分のピンと来た部分を使えるのは、
かなりの贅沢。
量産品がなぜ安いかと言えば、
そういうことは関係なしで
とにかくたくさんのパーツを取るからです。
上のお写真はお持ち込みのコードバンですが、
こちらも1枚の中から
どのような景色を見たいか、で
パーツの位置をお決めいただきました。
その場でご指定をこうしてお写真に収めて、
製作時に改めて革の良しあしを確認し、
慎重にパーツをお取りします。
先の2枚のお写真は店頭でのやり取りですが、
メールのやりとりであっても
なるべくイメージを想像していただけるよう、
この3枚目のお写真のようなタイプも
必要に応じてお送りすることがあります。
色の濃い薄いは、人によって感覚が違います。
そんな時にすり合わせるためのお写真です。
ただ、これはたまたまうまく
コントラストが出ましたが、
革の色を正しく写真に撮ることは
かなり難しいので、
革の場合は
大きめのチップをお送りすることも多いです。
しかし、これがあれば
自分の好きな色を確実に選ぶことができます。
これが当店のデザインバッグが
みなさまに喜ばれる理由。
一人ひとりのために
全力でステキな革製品をお作りします。

以前お作りしたピンクベージュのクラッチバッグ
2023/10/095年ほど前にお作りしたピンクベージュの
クラッチバッグをお持ちくださった
クライアント。
「これ、小さいですけど
案外たくさん入るので、
これひとつでお出かけできるのが良いです。」
上品なクライアントは
暑い夏日にもかかわらず、
涼しげなご様子で、ステキです。
それは、少しの荷物だけ持って
颯爽と歩いていることから来る印象
なのかもしれません。
これだけの荷物に抑えて動けること自体が
すばらしいことと思います。
「まだ入るんですけども、今日は
これくらいにして、ぱっと持ってきました。」
帰りには、お預かりした修理バッグの中に
このバッグを入れ込んで、
最初からそのバッグでお出かけだったようにも
見えます。
ご自分のテイストを持っている方ですと、
どんな服装をしても
何となくうまく収まってしまうのは、
不思議です。
この方は余分な袋も使わず、
ご自分の行動の中で
必要なことを合理的に行っています。
しかし、ゆとりもニュアンスもあるので、
味気ないタイプの合理的な方には見えません。
「そういえば、
そろそろ重さが気になる年齢に
なってきたかもしれません。
デザイナーさんから
ある年齢になった時に起こる
生活全般への感じ方の変化を聞いているので、
だんだんと持ち物の軽さについても
変わってくる年代に入って行くのだな、
と思います。
そういう時に、
それに対してどうするかを考えるのも
楽しいかもしれません。」
嬉しいお言葉です。
デザイナーも一緒にお話しするのが
とても楽しそうです。
いつもありがとうございます。

クリアなお色、グリーンの太目ベルト 30805
2023/10/07ベルトの大好きなクライアントは
今までもたくさんのベルトをお持ちで、
革がダメになったとしても
気に入ったバックルは取っておいでです。
「まさかこれを
もう一度使える時が来るとは…」
とお持ちくださったのが、このバックル。
ゴールド&シルバー、2色で作られた
個性的なバックルです。
この方は
太いベルトを装いのアクセントになさるので、
お手持ちのベルトには太い幅が多いです。
最低でも6センチの幅が欲しいそうです。
「どんな色の革にしようかしら?」
今回はデザイナーと相談しているうちに
二人して「このグリーン!」と
同時に叫んだ、
クリアなグリーンの革でお作りしました。
ヒップハングでお付けになるのですが、
ウエストの少し下から
腰骨あたりまでの調節が必要ですと、
ご希望通りにすると15センチほどの
長さ移動をするようにしなくてはなりません。
ベルトには通常、5個の穴を開けています。
2.5センチピッチx5つなので
10センチの長さ変更ができます。
ところが15センチとなりますと、
穴はいくらでも開けられますが、
一番細くする時に
余り部分の長さが長すぎてしまいます。
そんなわけで、
調整を10センチ以内にしていただくよう
ベルトの長さに
折り合いをつけていただきます。
もちろん余った部分のベルトの長さが
気にならない、というのであれば
そのままの移動距離でお作りします。
最近のベルトは
バックルの根元をカットすることで
サイズ調整ができるようにしてあります。
単なる「パンツのベルト」であれば
それで充分なのかもしれませんが、
最近では
かつてブティックなどの店頭に置いてあった
個性的なデザインものや
きれいなお色のベルトなどは
とんと見なくなりました。
少し寂しい気がします。
作る側からして
効率良い作り方という意味では、
バックルを一般的な幅のサイズ展開にして
なるべく多くの本数を革から切り出し
使い手が自分のサイズに合わせてカットする、
という現在の方法になります。
でも、もっと見ていて楽しいベルトや
ステキなベルトを欲しいと思う方には、
この方のように
オーダーしていただくことをお勧めします。
このたびもありがとうございました。

コンパクト財布、新旧ジーヴズなど革製品の大きさ問題
2023/10/045~6年お使いいただいたジーヴズを、
そろそろ取り替えたいと
お持ちくださったクライアント。
お色を変えてご注文くださいました。
お渡し時に新旧のお写真を
撮らせていただきまして
ちょうど良い機会を得ましたから、
「新旧の革製品の大きさ」の話をしましょう。
特別なレンズで撮ったわけではなく、
左右のジーヴズは
左が新品、右がご愛用中の製品です。
まったく同じサイズでお作りしたもの。
よくお書きしますが、
「使っていくと、革製品は小さくなります」。
「ええ?たくさん入るから
大きくなっていると思うのですが。」
何人かの方のお言葉です。
感じ方はそのとおりなのですが、
ご覧いただくとおり
事実として、小さくなっています。
革は、中に入れるモノに合わせて
次第に伸びていきます。
上のお写真をご覧ください。
ファスナーからはみ出した厚み部分があります。
これは容量以上に入れることで、
革が伸びた証拠です。
ただし、たしかに革は伸びますが、
それは、全方向の革が
すべて伸びているのです。
それ以上にモノが入ると
革は、中身に合わせて
元の形状を自在に変えて行きます。
形状を成立させるために、
不必要なところから
必要なところへ
必要な伸び具合を寄せて行くのです。
まるで生きているかのように…
それで、こんなにも
サイズが変わった感じがするんですね。
はい、たしかにサイズは変わっています。
でもそれは、
タテxヨコx厚みとしての
割り当てが変わっただけで、
最初の数字は、じつは変わっていません。
使ってないものが
最初に大きく見えるのは、
そんな理由からです。
革製品、っておもしろいですね。

軽くお作りするのに苦労したバンブーハンドルのバッグ 30502
2023/10/02「このバッグが
今までで一番使いやすいのですが、
合皮製なのでところどころ
表面が擦れてきてしまって…
A4がちゃんと入るように
大きくしてもらって
なるべく軽くしたいのと、
ステキな鞄にして欲しいです。」
というご依頼をいただきました。
たまたまバンブーハンドルの
在庫を持っていましたから、
材料としての不備はありません。
しかも昔の素材なので
とても良い品質のハンドルです。
しかし、しかしです!
A4が入るサイズで、見本より大きくし、
これほどたくさんの仕切りの鞄を、
どこまで軽くできるでしょう?
今日もチャレンジングなご注文です。
3枚目のお写真をご覧ください。
このバッグの内側には、
表から見えない部分が
一か所としてありません。
見本は合皮なので、
それぞれのパーツの表も裏も
すべて同じ合皮で作られていますが、
それは一番合理的な作り方だからです。
でも、同じように革で作るとしたら、
いったいどれだけの量の革が要るでしょう。
そしてそのように作ったら
見た目は最高にステキですが、
いったい重さはどうなるでしょう?
数々の山積する問題を横目に見ながら、
さまざまなトライアルをし、
製作方針を立てていきます。
このバッグのように
製作方針を立てるまでに
ここまで時間のかかるオーダー品は、
滅多にありません。
軽く作り過ぎれば保ちは悪くなりますし、
しばらくの間
手を動かしながら途方に暮れている
製作責任者の姿を見ておりますと、
この仕事はたとえ何十年続けたとしても
解きにくい難題ばかりの仕事だと、
あらためて理解します。
部分試作をたくさん行ってたどり着いたのは、
表も裏も同じ革で仕上げる方法でした。
結果から言いますと、見本鞄より
一回り(横幅で+3センチ)大きく作っても、
180gほど重くなっただけで
仕上げることができました。
オールハイブランドの革製です。
「うわあ、ステキです!
おまけに軽い!
(バランスが良い鞄は軽く感じます)
これができるまで
このブランドバッグを持っていたんですが、
ここで取り換えて、これで帰ります。
このブランドバッグしか
これだけ荷物が入るバッグが
なかったからですが、
これは鞄だけで重くて。
今回のオーダーバッグが
こんなに軽くできるなんて嬉しい。」
とすぐに中身を入れ替えてくださいました。
お作りした私どもにとって
何よりも嬉しい行動です。
お持ちのブランド鞄を
持たせていただきましたが、
その重さには驚きました。
当店製品では考えられない重さです。
きっと今頃
身体も楽ができるステキなバッグ生活を
お送りいただいていると思います。
ありがとうございました。























