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貴方のオーダーのヒントになさってください。

メンズブリーフケース「エルム」の軽さと使いやすさ 30208

メンズブリーフケース「エルム」の軽さと使いやすさ 30208

2023/05/10

「鞄屋さんをたくさん見てきました。

ブランドショップも

めぼしいところはいろいろ見ましたけど、

使い勝手の良いバッグって

ほとんどないんですよ。」

 

ご自分用のカバンについて、

使い勝手と大きさなどを

しばらく考えていらっしゃった

クライアントが来店なさいました。

 

 

 

 

 

 

「ほんとに、これでみんな使ってるの?

という使いにくそうなバッグばかりで。

そんな時御社ウェブショップで

エルムというバッグを見て、

もしかしたら…と思いました。」

 

エルムは最近A4サイズのご希望が多いため

定番もA4と定めましたし、

店頭に置いてある新品もA4サイズですが、

 

20年ほど前に一番最初にお作りした

使い古しのB4サイズも、

持ち主のご厚意から

見本として置いております。

 

 

 

 

 

 

どうぞどうぞ、と

ふたつのサイズのバッグに

持ち物を入れていただいたところ、

B4サイズをお持ちになってひと言目に

「この大きさでこんなに軽いんですか!」

といただいた後、

クライアントの体格も考慮しまして、

B4がいい!というお話になりました。

 

ご注文者はサイズで迷っていらしたので

両方のサイズが店頭にあって

それが決め手になりましたが、

 

当店では

ご相談来店いただくみなさまには

前もって、

オーダーバッグに入れる持ち物を

すべてお持ちいただくことを

お願いしております。

 

 

 

 

 

 

当店の鞄類は

見た目以上にモノが入りますから、

たいていのご注文者に驚かれますが、

今回も例外ではありませんでした。

 

「思った以上にたくさん入りますね。

それにこれ、

あ、自立するんですね!

自立するバッグなんて、ほとんどないですよ。

 

それに

最近はこういうきちんとしたバッグ自体

あまり売ってないです。

それで、そうだ、オーダーがある、と

御社をお訪ねしたんです。」

 

 

 

 

 

 

出来上がり品を見て

「やあ、これは完璧!

すごく軽いし、良いなあ。ほんと軽い!」

と言ってくださり、

私どもも、ほんとに良かった、

と胸をなでおろしました。

 

最近はトートバッグ系のご注文が多いので、

きちんとしたビジネス系も

お作りできる機会があることは

喜ばしいかぎりです。

 

 

 

 

 

 

長く定番の製品は

時にブラッシュアップさせていきますから、

初号機よりもまた良くなっています。

 

このエルムは

もともと完成度の高い製品ですが、

自立の仕方を

もっときっちりとさせました。

 

 

 

 

 

 

今頃はきっと

快適にお使いいただいていると思います。

ご家族のみなさまで

当店の製品をたくさん使ってくださっている

このたびのクライアントには、

感謝感謝です。

どうぞ快適な毎日をお過ごしください。

 

 

 

特別なシステム手帳、ミニ6穴 303N

特別なシステム手帳、ミニ6穴 303N

2023/05/08

 

遠方からのメールのご相談にも、

私どもにとって

有意義なことがたくさんあります。

 

今日ご紹介するのは、

システム手帳のご注文品です。

 

 

 

 

 

 

ハイブランドの革を使った

特別な製品ですが、

クライアントは、職場が変わった折りに

頼んでくださいました。

 

仕事で毎日使うものは

とくにお気に入りを使いたいものですが、

 

このご注文を通じて

ただ気に入っている、だけでなく

毎日見たり使ったりすることで、

最初にこの手帳をオーダーした時の

ご自分の目指す方向性や

これからの仕事に対する心構えなどを

思い起こさせてくれることも、

大切な役割と感じました。

 

手帳には、嬉しいこと、大変なこと、など

生活のすべてが刻まれるわけですから。

 

 

 

 

 

 

今回のメールでのやりとりから、

(大げさな言い方かもしれませんが)

精神的な拠り所としての

道具の在り方を、

製品に込めることができたと思います。

 

ふり返ってみますと、

これを書いている私にも、その時々に

「これを持っていれば…」というモノが

あったように思います。

 

 

 

 

 

 

手帳は、そういう意味で

もっとも意味深いアイテムかもしれません。

 

メールのやりとりを通じて、今回の

クライアントの精神性の高さを感じ、

背筋の伸びるやり取りになりました。

 

クライアントのみなさまの

モノへのこだわりが、

便利さやお気に入り、

という域を出るのには、

こうした理由が

少なからずあるのではないかと思います。

 

大きな区切りの折の大切なご注文を、

ありがとうございました。

すべてうまく運ぶように、お祈り申し上げます。

 

 

 

フルオーダー革製品の値段は、革代か技術代か?(5/13修正文)

フルオーダー革製品の値段は、革代か技術代か?(5/13修正文)

2023/05/05

クライアントのみなさまに

製作技術や革の加工について説明する時、

どのようにすれば

まったく違う世界の人々に理解しやすくなるか、

デザイナーはつねに考えているようです。

 

「今日は、車会社に技術でお勤めの

クライアントがおいでになってね、

すごくおもしろい話をしたのよ。

車作りの一端を聞いてたら、

これは説明に使える、っていうのがあった!」

とは、さきほどの発言です。

 

 

 

*本体持ち手の内側に
ファスナーポケットを付けたカバンに、
持ち手をつけているところ。

 

 

「一般的にほとんどの人は、

革製品を作る時、一番高いものは

素材の”革”だと思ってるの。

 

まあ、量産品を作ってるメーカーは

大量に作るわけだから、最終的には

素材の値段も大きい要素になるのだけどね。

 

でも彼らはそれ以上の努力で

無駄のない流れ作業に落とし込む、という

大変な経過も経て、コストに結びつけています。

 

だけどメディアでは

材料費ばっかりがクローズアップされていますね。

目に見えるものでわかりやすいから。

 

 

 

 

*細い紐に穴を開けるための作業。
革は失敗することができない材料だから
一つひとつの作業に確実性を求められる。

 

 

そのため、ウチみたいに

量産やパターンオーダーの会社とは

まったく違って、

制作過程が違うものばかりを

一点だけ作る

フルオーダーメイドのお店に対しても、

量産の最終努力の結果である

革の値段ばかりに目がいっちゃうのね。」

 

「でもね、

この店でオーダー品を作っているみんなは、

一枚一枚性質の違う革を

どうやってそのアイテムに適した質感にするか、

とか、

どうやって軽くても保ちの良い製品にするか、

あるいは、

どうやって触り心地の良い製品にするか、

とか、

 

一つひとつのまったく違う製品に対して、

まったく違う側面から毎回考えて、

部分試作だってたくさんするわけじゃない?

革以外の材料も死ぬほどたくさんあるから

知識と経験だけじゃなく、

考える力がないとできない仕事だよね。

 

 

 

*持ち手を胴体部分にシンメトリーに
付けることすら、簡単そうで難しい。
最初から最後までひとつの製品を
一人で作れる技術者は、とても少ない。

 

 

 

そんな作り手の姿を毎日見ているし、

わたし自身だっていつも

新しい角度からのアプローチをしてるし、

なんで一番高いものが材料だって思えるわけ?

って、作ってる側からすると、

いつも不思議になるのね。

 

他のお店とかブランドで

もっとたくさんのお金出しても

ぜったいに実現してくれないのにね。」

デザイナーは言葉を続けます。

 

「作ってくれるところがあったとして、

みんなが同じ材料を使うと仮定しても、

作る人によって

まったく違うものが出来上がるんだけど、

そこまで想像がつく人は

世の中にほとんどいないんだね。」

 

 

「…ということを、

やっとこんな風にわかりやすく

言葉にすることができました。

 

他業種のモノづくりの人と話すと、

自分のやっている仕事も客観的に見えて、

とても勉強になるからありがたい!」

 

 

 

*ハイブランドの革。
この2枚を貼り合わせてから、磨きます。

 

 

こんなデザイナーの発言からヒントを得て、

本日はきれいな色のハイブランドの革の

加工のしにくさについてご説明します。

その原因は

ズバリ、革の層と断面にあります。

 

 

革にきれいな色を出すためには、

表面塗装(敢えて塗装と表現します)層が

下地(したじ)層を介して

革素材としっかり密着することが必要です。

 

そういう作り方の革には、

しなやかに柔らかい革と

切り目仕上げ用の硬い革とがありますが、

当店で良く使うのは、

アイテム的に後者の方です。

 

 

 

*2枚を貼り合わせたところ

 

 

そのタイプの革の表面は硬く、

表面だけを考えると、

曲げにくい、という性質があります。

ところが皮膚から下の層は柔らかく、

上質な革であれば

みっちりと繊維が詰まっています。

 

 

その革の断面は、下から

皮下組織、表皮、

下地(したじ)層、表面塗装層という

性質の違う4層から成っています。

1ミリちょっとの厚みの中に

その4層がつまっていて、各層に

それぞれ向いた加工法がありますから、

この断面をどうやって美しくするかが、

大きな問題になります。

 

 

 

*完成した持ち手ベルトの磨き部分。
写真にはなかなか写しづらい素材のため、
この色の完成品をご覧いただきます。

 

 

ご説明した素材の切り口を

何となく想像していただきますと、

上の2層の特徴は、

革本来が持つものとは相反するものだと

お分かりいただけると思います。

 

当店特製牛革のヌメも硬いのですが、

断面が皮下から表皮まですべて革で

同じ加工をして出来上がった革ですから、

すんなりと磨くことができます。

それは、以下の革本来の性質を

活かして作っているからです。

・しなやかで一体の革なので

表皮ごと下層まで一緒に曲げられる

・引っ張れば上から下まで伸びてくれる

 

そんな理由から

同じ素材で、同じ性質を持っている

革同士を組み合わせるのであれば、

ナチュラルに加工することができます。

 

ところで、当店のデザイナーが

車の技術者のクライアントから聞いたお話は、

以下のような、まことに興味深いお話。

 

「異なる素材をどうやって接合させるかが

また難しいんですよ。

例えば、鉄とアルミのパーツを接合させるには

どうしていると思いますか?

 

答えは、

(常温の中で)合わせて置いた両方の素材に

高速でネジを通すんです。

そうすると中で発熱して、鉄もアルミも溶けて、

ネジを引き上げた時には

両方の素材が融合して、くっつくんです。」

 

おもしろい!

頂戴したこのご説明の核心部分を使って

今度はデザイナーがこの方に

革の素材と加工について説明したことは、

言うまでもありません。

 

さて次は、

どんなクライアントがいらっしゃるでしょう。

このたびは、ありがとうございました。

 

 

20年以上前にお作りしたカード入れたくさんの長財布の再注文 30205

20年以上前にお作りしたカード入れたくさんの長財布の再注文 30205

2023/05/03

「だいぶ前に作ってもらった長財布を

愛用していますが、

そろそろ作り直していただきたい。」

とにかくこの長財布がいい、と

あるクライアントは

はるばるおいでくださいました。

 

 

 

 

 

 

実物を見て見ますと、

なんとまあ薄くお作りしていることか…

今にしてもここまで薄く作るのが限度、

という感じの出来上がりです。

 

「軽さと薄さは変えたくないので、

同じように作ってください。」

これだけ革を使ったお財布なのに

この軽さですから、

それはもう、これより重いものは

使いたくないと思います。

 

 

 

 

 

 

見た目に重厚感があっても、

手に取ると

拍子抜けするくらい軽いのが、

当店製品に共通する特長です。

 

重厚に見えれば、

どんな良い場所で出しても

気後れしませんし、

良い服装にも似合います。

 

 

 

 

 

 

しかし、当時

ここまでカード入れがたくさんあり、

ここまで軽くお作りするのは

かなりのチャレンジだったと、

今更のように感じます。

 

いまは多くの経験を持っていますから、

ある意味では

ここまでチャレンジングになることは

しないかもしれません。

経験多い人の決断が

時によって保守的になる、という

例なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

いずれにしても

これこれこうして欲しい、という

未知のご要望に対して

つねに最大の考える量と

試す量とを維持していきますと、

 

これはもう、

フグのどこに毒があって、

どこには毒がないから食べてもいい、

と言い残して息絶える人のような

感覚にもなっていきます。

 

それを一緒に味わってくださるのが、

ご注文者。

ご注文者のみなさまには

良い生を生きていただきたいと、

そう思う気持ちがチャレンジをさせてくれます。

 

このたびは貴重な薄さの20年後を

お見せいただき、再注文いただき、

ありがとうございました。

 

 

レッドカラーの社内移動用の薄いトートバッグ 30311

レッドカラーの社内移動用の薄いトートバッグ 30311

2023/05/01

「これはもう、完璧です!

思った通りにできてます。

良かったわあ。

こういうのを毎日使いたかったです。」

 

お渡しするなり

お褒めの言葉をたくさんいただき、

ありがたいご注文品となりました。

 

たしかにどなたが使っても

軽いですし、

使い勝手にストレスのないバッグと思います。

このご注文は

クライアントが社内で使うためのバッグで、

お持ちになるのは

A4サイズPC、

ストラップ付きのI Dカード入れ、

ペン3本、A5サイズの本、書類、

消毒液、あとは小物、といった感じです。

 

 

 

*型から下げられるA4サイズの薄いバッグ

 

 

 

「でもね、私、自分で注文出したくせに、

この赤は派手過ぎないかしら、とか、

柔らかく作ってくださいと言ったけど、

柔らかく、っていうのはちょっと違ったかしら?

とか、いろいろ考えて

ちょっと心配してたんです。」

 

ひと月以上の製作期間がありますから、

いったん少しでも心配になると

すべてが心配になってしまうお気持ちは

わかります。

 

自分の言ったことがちゃんと伝わったかしら?

フルオーダーメイドでは

それが最重要のポイントになります。

 

 

 

*厚みは4.5センチくらいですが、
内縫いなので見た目より量が入る

 

 

 

「こんなに小さくて、軽くて、

自分の持ち物がピタッと入るバッグって

ほんとにないんですよ!

 

もしも柔らかかったら、

PCもそうですけど、

その代わりに持つiPadとキーボードは

入れにくくてしょうがなかったでしょうね、

よくぞこういう質感で作ってくれました。

 

今日はもう、仕事中楽しみで楽しみで。」

 

 

 

*外ポケットにはスマホやIDカードなど
の他、大きめのものでも入る

 

 

「私、柔らかく、って言いましたよね、

それはね、今考えると

柔らかい革で、っていう意味で、

 

くたくたの柔らかい質感で作られていても

仕方のない言い方でしたけど、

よくよく考えてみると

柔らかいと

中身がうまく入れられないのよね。

後からそれに気づいて

それで大丈夫かしら、って思ったのです。

 

でもこのハリのある質感なら、

バッグに入ったもののなら何でも

片手でパパっと取り出せます。

おまけに

しっかりしてるのに、軽いんですね。

ほんとに良かった。」

 

 

 

*内側にはPCやキーボード付きiPadを
パッと入れられるポケットがある

 

 

よくみなさまが混同なさるのは、

「柔らかい革で作ること」と

「柔らかいバッグにすること」です。

 

おさらいしましょう。

革には・硬い革・柔らかい革、があります。

そして出来上がりのバッグにも、

大きく分けますと

・かっちりと硬く仕上がっているもの

・やわやわと柔らかく仕上がっているもの

の2種類があります。

 

ですから、

・硬い革でかっちり硬く作る

・硬めの革で柔らかく作る

・柔らかい革でかっちり硬く作る

・柔らかい革で柔らかく作る

という組み合わせで、製品を作ることができます。

 

 

 

*反対面の内ポケットには、3本入るペン差し
ストラップ付きIDカードがすっぽり入る

 

 

お料理を例にしてみますと、

例えば玉ねぎを

・日本料理で使う場合

・フランス料理で使う場合

それぞれ切り方から料理法、

味付けも違うと思いますが、

革にも同様にいろいろな加工法があります。

 

このたびの微妙なご注文品は

作るのは大変でしたが、

出来上がった製品をご理解いただけて

とても嬉しかったです。

ありがとうございました。

 

 

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