ORDER WORKS

実際のオーダー例

40年3,000件を超えるオーダー実績
貴方のオーダーのヒントになさってください。

年に一回の黄色い長財布の新調 21107

年に一回の黄色い長財布の新調 21107

2023/01/22

年に一回、

イエローの長財布をご注文くださる

クライアントがいらっしゃいます。

ああ、またその季節がやってきたのかと

感謝の気持ちを新たにします。

 

あらかじめわかっていることですから、

そのクライアントのため特別に

イエローの革を

1年かけて物色しておきます。

 

もしみなさまにも、

1年かけて革をご用意しても良い案件が

あるのでしたら、ご相談ください。

 

 

 

 

 

 

今年の革はハイブランドのイエローです。

この方のご注文内容には

「裏地もイエローに」というご要望があって、

それが案外難しいリクエストです。

 

当店では「切り目仕上げ」という名前の

研き仕上げをしていますから、

裏地も革である必要があります。

 

裏地を革にすることで、

市販品よりもずっと丈夫な製品になります。

そのうえ、軽くて

サイズ的にも

コンパクトに仕上げることができますから、

この方法は、見た目だけでなく、

ハイクラスの仕上げ方です。

 

 

 

 

 

 

ところがこのやり方だと、普通の

量産品のライン生産には載りません。

一部のハイブランドの製品の中にだけ、

見つけることのできる作りです。

 

それは、製作に技術と時間が必要で、

またそれだけでなく

その技術を会得するのにも

時間がかかるからです。

 

そして、肝心の裏地用の革ですが、

裏地として使う革は、

表に使う革とは

「要求される質」がまったく違います。

 

 

 

 

 

 

量産品を製造し売ることのできる

ハイブランドであれば、

目指す製品用に

裏地に向いた特別な革を

新たに作ることができますが、

 

当店のように

どんな製品も1本しか作らないお店が

特定の色の裏地用の革を

1枚だけ入手するのは、とても難しいことです。

 

同じことは金具の入手に対しても言えて、

ハイブランドは数を売ることができますから

金具もオリジナルで作ることができますが、

1本限りの製品を作るフルオーダーメイドでは

とてもそんなことは出来ません。

 

それでも

クライアントのご意向に沿った材料を

なるべく見つけたいと、

何度も問屋さんに足を運び、

素材の使い方にギミックを加えるなどして

完成させています。

 

今年もこのお財布がこのクライアントに

幸運を運んでくれるよう、

心から願っております。

 

 

バッグも製作可能な大きさの、きれい色のクロコダイルやゾウ革

バッグも製作可能な大きさの、きれい色のクロコダイルやゾウ革

2023/01/20

 

たまたまクロコダイルの

A4サイズ鞄をご注文いただきましたので、

久しぶりに

エキゾチックレザーの仕入れに出かけました。

 

定番として存在する当店特製牛革や

ハイブランドの牛革とは違い、

エキゾチックレザーの革の色は

その時その時存在するお色から

選ぶことになります。

 

 

 

 

*ダークグリーンとパープル系の
クロコダイルレザー。

 

 

 

ただし、当店の場合はオーダーメイドなので、

ほとんどの場合

お色の指定を頂戴して、

それがあるかどうか、また

あるのなら、思うような色目かどうかを

確認して、仕入れてきます。

 

「色」は曲者で

例えば青、と言っても様々な青色があります。

そこにある青が

クライアントのご希望する色目の青かどうかは

なんとも言えないからです。

 

そうした理由から毎回

デザイナー自身が直接革屋さんに行って、

それを見ながら仕入れをします。

 

おもしろいことに、時に

ご希望頂いたお色と同じ雰囲気を持った

クライアントの気に入りそうな他のお色があると、

そちらをお薦めする状況も出てきます。

それは、思った色がない場合や

その色があまり良くない場合です。

もちろん直接お見せして、ご決定頂きます。

 

 

 

 

*きれいなイエロー。
春財布にしたら良さそうです。

 

 

 

今回ご希望いただいた革の色は、

一枚目のお写真の「ダークグリーン」。

たまたま思う色とバッチリの革があり、

即仕入れしました。

 

クロコダイルの革は形が形ですから、

作る製品のパーツに見合う斑柄の大きさを

選ぶために、

少しだけ大きめの型紙を持って行き

柄の出方を確認しながら

どの革をいただくか、決めます。

 

革としてのパーツの取り都合がよくても

肝心な場所に傷や穴がある革もありますから、

必ずそれも確認します。

 

 

 

 

*上からネイビー、ブルー系2種、
ダークレッド。どれも良い色目です。

 

 

また、クロコダイルには種類があって、

製品に合っている大きさの種類が

その時存在すれば、とてもラッキーです。

 

今回のA4サイズのバッグですと、

内縫いなので

ヨコ幅37xタテ27センチくらいのパーツを

一枚革で

センター合わせで取ることができれば、

最高の美しさと価値ある鞄になります。

 

今回はまさにそういう革が

スイートスポットであったので、

ちょうど良いご縁があったと思います。

 

 

 

*ベージュとグレーの間の微妙なお色。
クロコダイルには珍しい。レディス
バッグを作るとステキです。

 

 

お写真で紹介しているお色は

クロコダイルの種類によって

小物が向いていたり、

バッグが向いていたりする大きさです。

 

色でお決めになるのも良いですが、

クロコダイルでしたら

製品の中で、斑柄がきれいに出ているものが

価値の高いものになります。

 

量産品を見ますと、パーツを

いろいろな方向で取ってありますから

一度正位置を知っていただくと、

どれだけ気持ち良い出来上がりか

おわかりいただけることと思います。

 

 

 

 

 

 

さて、最後の2枚のお写真はゾウ革です。

このゾウ革も目の覚めるようなきれいなお色で、

上はブルーの強めなパープル系、

下はゴールド系です

(ゴールド系はうまくお写真に出ませんでした)。

 

 

 

 

 

 

 

このお写真のすべての革は

南アフリカから来ていますが、

常に新しい革を扱っている革屋さんの革なので

円安の影響を受けています。

 

ここの品質が信用できるのは、

色出しは国内で行っていること。

海外の革染めでは指定色がきちんと出ず、

同じ色でもかなりグラデーションが出てしまいますが、

日本人の仕事は染色でもきちんとしていて

指定の色のニュアンスがバッチリ出ています。

そして、きれいな色に関しては

色止めをしておりますから、退色もありません。

 

ご興味ある方は

今現在存在するこの革のお色でご検討ください。

 

 

ふたつ目のシステム手帳 21007

ふたつ目のシステム手帳 21007

2023/01/18

以前ご紹介した

「15年ほど前のA5システム手帳」 で

ご注文いただいた新品が

出来上がりました。

 

みなさまに

出来上がった製品をお見せするとともに、

システム手帳というアイテムの

細かい製品説明をしようと思います。

良かったらお読みください。

 

 

 

 

 

 

 

ツヤツヤだった15年物とは違って、

新しい革は少しマットな感じで

手触りもさっぱりとした感じですが、

 

当店特製牛革であれば、

使用時に手で撫でていただくことで

どんどんツヤが出てきます。

 

型押し革の特徴は、傷が目立たないこと。

キズが気になる方には、お勧めの革です。

 

この型押しは、

通常のスムース革に熱と圧とを加えて

型押しした革ですから、

小さなお品であれば、

8年ほどお使いいただくと型押しが戻って、

スムース革と同じような

ツルツルの表面になっていきます。

 

そのむかし

クライアントが6年ほどお使いになった

文庫本カバーを見せていただいた時、

見事なツルツルに驚いたことがあります。

 

 

 

 

 

 

当店でご注文いただける

システム手帳の表紙の質感には、

大きく分けて

「硬い」「柔らかい」の2種があります。

 

直接ご希望いただいたり、

私どもの方でその質問が必要だと思えば、

細かいニュアンスで頼めるところが、

当店フルオーダーメイドの人気の理由のひとつ。

 

「硬い」では、

表と裏の革と革の間に芯材を入れます。

その芯材の硬さは、

クライアントの望む硬さによって変えます。

 

全体サイズが

大きくなったり小さくなったりすることで、

同じ芯材を使っても

持った時の感じ方が変わりますから、

その辺りもご説明して、アドバイスします。

 

それをすることで、

出来上がり製品を持った時、

最初から違和感のない製品にできます。

 

 

 

 

 

 

余談ですが、

システム手帳のお問い合わせをくださる方の中に

このタイプを「手帳カバー」と呼ぶ方が

少なくないことに気づきました。

 

当店では、

「手帳カバー」は金具なしのタイプで、

金具のあるものは「システム手帳」と

カテゴライズしています。

もしそういったことにご興味ある方は

呼び名をちらりと頭においてくださると

助かります。

 

共通の固有名詞を使うことで、

ご相談は、より伝わりやすくなります。

ですから、みなさまの使う呼び名を

お教えくださっても結構です。

 

共通の言葉で、楽しい会話をしながら

オーダーのご相談をしましょう。

 

 

製品写真を大きくご覧いただけます。ウェブショップに不具合ありましたら、お知らせくださいm(__)m

製品写真を大きくご覧いただけます。ウェブショップに不具合ありましたら、お知らせくださいm(__)m

2023/01/18

ウェブショップの改変を進めておりますが、

まずは製品写真を

一コマ一コマ見ることができるようにしました。

それぞれのカットを大きい写真サイズで

ご覧いただくこともできます。

 

「使いやすくない部分」にお気づきでしたら

ご教示くださいますよう、お願いいたします。

 

また、お問い合わせ等

うまく作動しないと感じましたら、

そちらも併せてお知らせくださいますよう、

お願いいたします。

5年お使いいただいたショルダーバッグの修理 2212N

5年お使いいただいたショルダーバッグの修理 2212N

2023/01/15

5年近く使っていただいたショルダーバッグが

修理で戻ってまいりました。

 

「ルバル」でお作りした

手触りの良いショルダーバッグですが、

ご病気で手の動かない方のために

お作りしておりますから、

細部まですべてが特別仕様の製品で、

使い方にも特殊なところがあります。

 

 

 

*お作りした当時の外観

 

 

きっと毎日お使いくださったのではないか

と思いますが、

ある一点に力がかかるようで、

片方のDカンジョイントがすでに切れました。

 

ショルダーバッグを使う時はとくに、

どなたにも背負う時の癖があるため、

今回のように

そのクセを吸収してくれる部分に無理が出ます。

 

どんなに高価なバッグでも、

それが使われるバッグとしての宿命です。

 

私どもが修理を承る時は

必ず製品全体を確認し、

他に直す方が良いところがあれば

ご提案します。

 

 

*修理でお預かりした時の様子

 

 

修理をご依頼いただいた場合、

直すことでこれからどれくらい保つのか、

また直す場所によっては

他の部分も一緒に直す方が良い、など

もっともコストパフォーマンスの高い結論を

模索し、お薦めしています。

 

それにしてもこのショルダーバッグの

革の手触りの良いこと、

そしてツヤの良いことには、驚かされます。

大切に扱ってくださったのだと思います、

ありがとうございます。

 

 

 

*見事にちぎれたDカンのジョイント部分。
よく見ますと、
ナスカン金具もすり減っています。

でもここは、次回のお直しをお薦めしました。
なぜなら、反対のDカンジョイントも、
金具と同時期に切れそうだからです。

 

 

 

*出来上がったばかりのバッグの中

 

 

 

どのバッグも、最初にお作りする時には

本体内側にはステッチ(糸)を出さずに

きれいに仕上げます。

 

ところが修理の時に

これと同じ方法で直そうと思うと、

とんでもなく手間がかかって

お値段がお高くなってしまいます。

 

そこで、クライアントにご許可を取りながら

いろいろと工夫を凝らして、

あまりお値段のかからない方法にします。

 

 

 

*付け直したDカンジョイント部分

 

*裏地に縫い糸(ステッチ)を出しています。

 

 

今回は、

バッグの裏面に縫い糸を出すことで、

表面の革バッグ部分と

内側の裏地部分とを

ばらばらにすることなく、お直ししています。

 

ばらさない方が

バッグとしても保ちも良くなりますから、

お値段の面だけでなく、

この方が優れた直し方となります。

*もちろん裏地に糸を出したくなければ、

そういう直し方をします。

 

お受け取り頂いたクライアントからは

きれいに直った、と喜んでいただきました。

 

また何年か経って問題が出ましたら、

いつでもご相談くださいね。

このたびはご相談ありがとうございました。

 

 

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